代表あいさつ

 公益財団法人有隣会の名称は、論語の「徳不弧必有隣」に由来しています。岡山県倉敷市の大原家代々の事業経営と社会貢献の志を現代に活かすことにより、産業、学術及び文化の振興・発展に寄与することを目的として活動しています。
 この目的を達成するため、大原家に残る膨大な文書・資料等の整理や保管及び調査とこれら資料の公開を「語らい座 大原本邸」を舞台に行っています。また、毎年夏には、「倉敷日曜講演」として大原孫三郎が明治35年に開始し、大原總一郎が継承した講演会活動を行い、大原家代々の理念を広く周知することに努めています。
 これからも皆様のご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

一般財団法人有隣会<br>代表理事 虫明 優

再編趣意書

 二十一世紀も十年が経過した今、世界では国際社会が直面する諸課題が人類の前に大きく立ちはだかり、日本社会でも私たちが抱える諸問題が相次いで顕在化しています。 私たちは、今、新しい模索の時代の入り口に立っているのです。
そのような時、倉敷の大原家が代々継承してきた事業の中に生きている精神は、貴重な指針を与えるゆるぎない精神遺産であると、私たちは考えます。その精神遺産は、大原孫三郎、總一郎父子の思想と行動の中で、現代的意義付けを獲得し、今に活きています。
有隣会は、大原孫三郎、總一郎父子の事績を顕彰し、その志を広く世に伝えることを目的とする会です。ここに集うのは、その「大原精神の理念」で結ばれた精神的隣人たちです。 私たちは、この有隣会をして、より広く「大原精神の理念」の真髄を極め、これを後世に伝えるための活力ある組織として再発足させたいと考えます。
その趣意に沿い、ここに、有隣会は、新しい規約を定め、有志を募り、再発足します。

設立発起人大原謙一郎